最近、一定期間内に完済すれば無利息になる、というカードローンを見かけるようになりました。
こういった特典は、初回利用時だけとなっている場合がほとんどですが、中には一定期間内に完済するという条件を満たせば、
何度でも、無利息で利用できるという夢のようなカードローンまで登場しています。
必要な額を無利息で借りれるなんて、何てお得なカードローンだろうという気になりますが、
こういった、無利息特典が付いたカードローンで得する人というのは、実はほとんどいないということはご存知でしょうか。
カードローン会社は、顧客からの返済額の利息の部分から必要経費を除いた額が会社の利益となります。
なので、無利息で貸した場合、全く儲けがないばかりか、必要経費の分だけ逆に損してしまいます。
カードローン会社も、ビジネスとしてお金を貸しているわけで、決してボランティアでお金を貸しているわけではありません。
そう考えると、損することが判っているのに、無利息でお金を貸してくれるなんて、落ち着いて考えてみればおかしな話です。
では何故、こういった会社は、無利息期間付きのカードローンを提供しているのでしょうか。宣伝効果を狙っているからと思う人もいるでしょう。
確かにそれもありますが、本当の理由は他にあります。
それは、カードローン会社からしてみれば、無利息期間内に全額返済できる人はほとんどいないと判っているから、このようなカードローンを提供しているのです。
先に書いた通り、カードローン会社はビジネスとしてお金を貸しています。
そして、こういった会社は、これまでの活動実績から、お金を貸した相手が完済するまでにだいたいどのくらいかかるか、というデータを元にして、
無利息期間付きのカードローンを提供しているのです。
それに借りる方にしてみても、無利息期間内で完済できる程度の金額であれば、わざわざカードローンの申し込みをするまでもなく、
たいていは、生活費の節約などちょっとした努力で工面できる金額であるはずです。
給料日までの数日間だけ用立てたい、といった場合でもなければ、一見、お得なように見える無利息のカードローンは、実はそうじゃないということは覚えておいた方がいいです。