最近では、貸金業法が改正され、出資法も改正されたりと、貸出制限を法律でコントロールしてきたため、カードローン滞納者は減少傾向にあるようです。
しかしちょっと前までは、日本の長期不景気と過剰融資が主な理由で、滞納者が急増しました。
では、カードローン滞納者の理由は日本の不景気なのでしょうか、それとも貸金業者の過剰貸出なのでしょうか。それとも他に大きな原因があるのでしょうか?
カードローン滞納の背後にある大きな理由、それは不景気でもなく過剰貸出でもないのです。
それ以上に大きな理由、実は、お金に関する教育が不適切または不足していることが主な原因と言われているのです。
日本のしきたりで興味深いのは、お金のことを口にするのは礼儀がない、という慣習です。
それが影響してか、小学校や中学校だけでなく高校でも金銭に関する事柄、投資や投資信託、為替について詳しく学ぶ機会はほとんどありません。
アメリカの教育を引き合いに出してみましょう。アメリカの小学校では、定期的に投資の授業が行われます。
証券会社の専門家が学校に赴き、投資教育を小学生に施すのです。
頭の柔らかい小学生にお金に対する見方を教育し、お金とはどんなものか、「お金の上手な使い方」を教えるわけですね。
日本ではそのような教育の場がほとんどありません。
ですから、子供が大人に成長する過程で「お金の上手な使い方」を学ぶ機会が日本ではほとんどないのです。
アメリカの教育が正しいわけではありませんし、日本の教育が悪いわけではありません。
しかし、お金の使い方を学ばずに大人になると、カードローン滞納といった良くない結果を生み出すというのは、まぎれもない事実なのです。
日本人の成人した大人で、キャッシング(カードローン)や株式取引、外国為替、先物取引など、金銭が大きく関わる取引の基本的な説明を出来る方は多くありません。
自分の取引能力や返済能力を知ることなくカードローンを利用すれば、結果は見なくても明らかです。
借りやすい!即日融資!といった広告を鵜呑みにしてカードローン利用、結果、滞納となるのは典型的なパターンです。
カードローン滞納者存在の背後にあるもの、それが日本の教育だったと知った方は少なくないでしょう。
しかし、日本の教育体制を批判しても始まりません。出来ることは、カードローン利用前にカードローンのみならず、お金の使い方の基礎を自分なりに学ぶことが大切です。
そうすれば、少なくともあなたはカードローン返済が滞ることは避けられると思いますので、ちょっとだけ努力してみるのは如何でしょうか?