リボ払いは、本当に「便利」か?
クレジットカードにはキャッシング機能が付いたものも多いですね。急に現金が必要になって、コンビニなどのATMで一時的に借りるのには、大変便利なものだと思います。
返済の時になって、請求書や、サイトで確認すると「リボ変更」「リボ宣言」などの文字が。
リボルビング払いにすると、月々、一定の金額をお支払いいただくだけで、便利です、的な説明がされている時もあります。
ポイントサービスがついているところだと、リボにするとポイントの加算が増えるスタイルの所も多く見かけます。
「なるほど、月々少ない金額ですむなら、便利かな。」と思って、リボに切り替える方もいらっしゃることでしょう。
確かに、毎月の返済金額が一定に決まっているというのは、一見便利そうな印象がありますね。
しかし、借金である以上は、お得に返したいもの。見えづらいリボの落とし穴を良く知ったうえで利用したほうがいいでしょう。
ここでは、リボの落とし穴を検証してみましょう。
落とし穴① なかなか、元金が減らない
リボ払いの一番困る点は、元金がなかなか減らないというところでしょう。
毎月の返済が少額で収まるのは、確かに利点という見方もできるのですが、返済をスタートした時点でリボルビングで払うと、
返済した金額のうち、元金に繰り入れられるのはごくわずかで、大部分が利息、という形になってしまうのです。
当初は、借入残高が大きく、その分、利息も増える格好ですから、返済の開始時期にリボ払いを利用することは、利息の金額を増やす結果になります。
落とし穴② 手数料が高い
通常、キャッシングを行うと、加算されるのは利息だけです。
しかし、リボ払いやミニマムペイメントなどの場合は、手数料が加算されることがほとんどです。
この手数料というのがクセモノで、1回あたりの金額は、数百円などの極端に高い金額ではありませんが、利息と一緒に加算されて請求され、
毎回請求されるとなると、総額にすると決して甘く見ていい金額ではありません。
手数料の分までを金利換算して計算すると、法定金利をオーバーしているというケースもあります。
あくまでも手数料ですから、違法とは言えませんが、最終的な支払金額を考えると、余分な負担です。
金利も、リボ払いの方が、やや高めの傾向がありますから、相対的に見て、負担の大きい払い方という意見もあります。
落とし穴③ 返済の計画が立てにくい
リボ払いの場合、月々の返済金額が一定という点では、月ごとの支出を把握しやすいという利点があります。
その反面、元金と利息の返済状況を把握しづらいというデメリットがあります。
リボ払いの場合、開始した当初は、返済金の中に含まれる利息分の割合が高く、元金がなかなか減りません。
後半になると、元金の方が大きくなり利息が減っていくという状況になります。分割払いの場合、元金と利息の割合は常に一定ですし、
「○回払いの×回目」というように、現在、どこの段階に居るのか?は非常に分かりやすいメリットがあります。
最近は、こうしたリボ払いの欠点をカバーする、「スライド式金利」などの方式も現れていますが、全体に、リボを利用すると返済が終わるまでにかかる期間は長くなる傾向があります。
月ごとの返済負担と、返済期間の両方をよく考えて利用することが良いでしょう。