消費者金融会社から借り入れを考える場合、申し込みをするならできるだけ審査が甘めなところにしたいと考える方は多いものです。
実際のところ、会社によって差はありますが、比較的審査が甘めの傾向にある消費者金融会社にはある共通点が見られます。
・中小系が狙い目
必ずというわけでもないですが、規模の小さい会社ほど審査が甘めになっていく傾向があります。
逆に大手、それも銀行がバックについているような会社は、審査が厳しいと考えた方が無難です。これは2010年(平成22年)に完全実施となった改正貸金業法に関係してきます。
個人の借入可能額は年収の3分の1まで、グレーゾーン金利の撤廃による上限金利の、年20%への引き下げなどの改正貸金業法は貸金業者に多大なインパクトを与えることになりました。
消費者金融会社は大手を中心に顧客を選別し、新規の融資を制限する「貸し渋り」が起きるようになり、
その中で業界最大手であった「武富士」の会社更生法申請という事態が起きたことから、その傾向は一層強まるようになったのです。
とは言っても、消費者金融会社はお金を融資して、それの返済利息を稼ぐことで成り立つ商売ですから全く貸さないというわけにはいきません。
大手ではリスク回避が重要視され、消費者金融と言えども審査が厳しくなっている傾向にありますが、
規模の小さい中小系では、顧客獲得のためにリスクを承知の上で、比較的審査を甘めにしているところも存在します。
・金利が高めなことは覚悟すべき
審査が甘めなことは借り手にとってはいい話ですが、必ずしもいい事ばかりではありません。
審査を甘くするということは、貸し手にしてみれば、融資したお金が回収できなくなるリスクも当然高くなることを意味します。
もともと消費者金融会社では、貸したお金が回収できなくなるリスクを返済利息に織り込んでいるために、利息が高めになる傾向にありましたが、
審査が甘めなところでは、そのリスクがさらに拡大していることから、返済金利もそれに合わせて、大手に比べると高めにしている傾向があります。
審査が甘めなところを探すなら中小系が狙い目ではありますが、その分、返済金利が高くなることや悪質業者を見極める力も必要になることは覚悟すべきです。