「実は私、借金があるんだ」
借金というと、どうしても印象はよろしくありませんよね。それだけでなく、お金を貸してなんて言われたらどうしよう?
なんて、距離を置こうと考えたり…だけど、よく考えてみて下さい。
自動車ローンや、住宅ローンだって、お金を借りて対象となる車・住宅を購入し、その代金を月々返済するのですから、これだって「借金」になるんです。
ですが「借金がある」と言われるよりも「家の(車の)ローンが残っている」と言われると、印象は「借金」という言葉で聞くよりも、悪い方向へは変わりませんよね?
何故、同じ「借金」であるのに、これ程までに私達が抱く印象は違うのでしょうか。
よく、テレビやニュースで取り上げられるのは「交際費として」や「娯楽費として」お金を借りて、
支払う事が出来ずに、延滞する・逃げる・自己破産する…こうした一例ばかりが、取り上げられる事によって、
私達の「借金」に対するイメージというのは「ろくでもない」「だらしない」といったものが多いのが現状です。
自動車ローンや、住宅ローンのように「明確な使用用途」がある訳ではないので、どういった理由があって、お金を借りたのかが解らない事も、印象が好転しない原因かもしれません。
しかしながら、誰しもが「娯楽の為」だけに、お金を借りている訳ではありません。自分の夢を叶える為であったり、誰かを助ける為であったり、生活の為であったりもします。
「使用用途」が明確に決められていないという事は、責任が持てる範囲であれば、借りたお金の使い道というのは、ある程度の融通が利くという事です。
「借金がある」という事は、イコール悪い事という訳ではないのです。
もし、あなたが冒頭のように「借金がある」と告白された場合は、まず「何故借金をしたのか」という事に関して、耳を傾ける必要があるのです。
もしかしたら、やむを得ない事情があって、借金をする覚悟をしたのかもしれません。
私達はつい「借金」という言葉に、悪い印象を抱きがちですが、その背景を知る事で、誰かの理解者になってあげる事も出来るのです。
また、もし借金をしているのであれば、誰かに話す事というのは、とても勇気のいる事かもしれません。
ですが、本当に信頼が出来る相手で、あなたが借金をした理由が、正当なものであるならば、それを恥じる事は欠片もありません。
胸を張って、言いふらすような事ではありませんが、だからといって、萎縮する必要もないのです。
イメージを崩す・立て直す事は、とても時間のかかる事ですが、それでも、理解してくれる人がいない訳ではありません。
『借金=悪印象』
この方程式を突き崩す事は、容易な事ではありませんが、この記事に目を通して下さった方々が、少しでも借金に関する見方が変わってくだされば嬉しく思います。