カードローンの審査を受ける際、気になるのは「審査条件」ではないでしょうか。
どのような審査が行われているのか、を知る事が出来れば…その条件を「クリア」している事が解れば、審査を受けるのだって怖くない!
でも、そんな都合の良い話…あると思いますか?
そもそも、カードローンの審査というのは、提供している会社・企業によってサービス自体が異なります。
ここで言うサービスとは「金利」や「融資上限額」「ポイントによるサービス」といったものを指します。
これは「カードローン」という一つの商品を提供している会社・企業によって、個々に設定された「サービス」として話を進めています。
さて、それでは何故「審査条件」を知る事が、都合の良い話となるのでしょうか。
冒頭で書いたように、審査条件を知っていれば、誰だって自分がその条件をクリアしているのか否かを確認しますよね。ですが、それでは意味がないのです。
何が意味がないのかというと、審査条件が判明してしまえば、言わば「出来レース」と同じです。
試験の前に解答を知っていては、満点がとれるのは当たり前ですよね?
それと同じで、審査条件が解っている状態となっては、当然、借入に際して良からぬ事を考える者が出て来るのです。
例えば、審査条件の一つに「他社からの借入がない事」という項目があったとしましょう。
その場合、すでに他社からの借入がある人は、その時点で省かれてしまうという事になりますよね?
このような場合に「○万円支払ってくれれば、あなたの他社からの借入履歴を消去します」などといった悪質な行為が横行する事になるのです。
少し考えれば、そのような履歴を消去する事が出来ないのは解る話ですが、切羽詰まっている時に、こんな話を持ち出されては、藁にもすがる思いで、支払ってしまう人がいるのも事実なのです。
現在の「審査条件」が明かされていない状態であっても、一般的に、借入困難とされる「延滞」や「自己破産」、
といった履歴のある人を対象として、その履歴を消去します、といった手口が実際に存在しています。
このような情報は、信用情報を取り扱う機関によって管理されており、管理される期間もきちんと定められていますから、
いくら金銭を支払ったとしても、その情報は、一定期間が過ぎるまで消える事はありません。
審査条件が明らかにされないのは、互いの信用問題に関わる事だからです。お金を借りる側も、貸す側も、互いの信頼関係によって成り立ちます。
この第一段階として「審査」を設けているのです。その審査条件が明らかになってしまっては、次はカードローンを提供している会社・企業側同士で、
「うちの方が借りやすい」といったように、審査条件が緩くなる可能性も出て来てしまいます。
私達、借入を行う側としては、審査条件が緩くなる事は、一概に悪い事とは言い切れませんが、審査条件が緩くなった事により、
借入から返済までを、計画性を持って行う事が出来ない人にまで、お金を貸してしまう可能性、というのが出て来るのです。
それでは、両者共に痛手を追うのは時間の問題です。このように、審査条件が明らかになれば明らかになったで問題があるのです。
お金を借りるという事は、同時に完済する事までが、私達、消費者側がするべき事です。
審査条件、云々ではなく「借りたら返す」という、極当たり前の行動を行う事が出来るかどうか、という事が何よりも大切な事なのです。