お金を借りるのには「理由」はあるけど…?
不況が続く日本、突然の倒産やリストラなどで、経済状況が悪化する事態は、どなたにでも起こりうる不安定な社会状況になっています。
病気や怪我、何かの、思わぬトラブルに巻き込まれるなどの出来事が起こらない保証は誰にもありません。
「突然、まとまったお金が必要になった!」という状況は、いつ起こるかわからないものです。
手持ちのお金では足りなかったり、急なことで、引出などの対応がすぐにできないという状況の時は、「借りてでも工面しないと」という事態になることだってあることでしょう。
そんな時、キャッシングできるクレジットカードなどを持っていれば、良いものの、間に合わないならばどこかの金融機関から借り入れるしかありません。
そんな時、真っ先に思い浮かぶのは、消費者金融だと思います。が、消費者金融に申し込みをすると、
「今回のお申し込みは、何に使われますか?」とか、質問されるのでは?
「どういった目的でのご利用をお考えですか?」
などと、いうような質問を恐れて、しり込みされる方も多いようです。
実際のところ、どうなんでしょうか?直接調べてみました。
最近の消費者金融申し込み事情
近年、インターネットや、携帯、スマホの発達により、消費者金融の申し込みも電子的な方法で行われるのが主流になっています。
お仕事に就いておられると、ビジネスアワーに電話やFAX、消費者金融の店頭で申し込みをするのは不都合が多いですし、
ネットバンキングが発達した現在では、現金の処理よりも口座への入金の方が利便性が高い、というところが大きいようです。
さて、そう言ったインターネットでの申し込みサイトをいくつか調べてみますと、即日融資などのケースでも、特に「借りたお金の使途目的」を詳細に記載するような欄はありません。
申し込み内容は基本的に選択式で、勤務先名称は住所など、特定のところを記載するだけです。
金額が高額になってくると、審査も細かくなってきますので、後日、詳しい理由を説明する旨の書面で請求があるケースもあるようです。
しかし、これも、洗いざらい書かなければいけないというわけではありませんし、当たり障りのない無難な内容で済ませるということがほとんどです。
消費者金融側としては、その内容が妥当であるかを審査の際に検討することはあっても、借金の理由の信ぴょう性までを確認したりはしません。
人に言いづらい理由で借りるときは…?
ぶっちゃけ、
「別れようとしたら、手切れ金を請求された」とか
「サイドビジネスのつもりが、失敗して大穴をあけてしまい損害賠償を請求されている」などの
「余りに、ヒトに説明したくない理由」という場合だってあるかと思います。
そんなときは、審査に影響しない程度の、当たり障りのない理由を説明して借り入れの申し込みをしても、
そのことそのものは、特に法律に触れるとか大問題になるというわけではありません。
例えば「家電製品が壊れたから、買い替える。」と言ったからと言って、本当に購入したかどうか?までを、消費者金融が証明するように求めることはありません。
むしろ、心配されるのは、請求されていること、そのものの妥当性かもしれません。
世の中、「振り込め詐欺」「押し貸し詐欺」などの、悪質な詐欺が横行しています。
本当に損害が発生していることが明らかで、貴方の責めに帰すべき内容であって、払う義務が妥当であれば良いのですが、
なかには、悪質な詐欺に陥れられている可能性もないとは限りません。
人に言えない理由とはいっても、その支払いの妥当性は重要ですから、「何かおかしい」と感じたら、借りてでも支払う前に、まず、法律家などに相談したほうがいいかもしれません。
一度、借り入れを行ってしまうと、借りたお金、そのものへの返済義務は、借りたあなたご自身にかかってきます。
仮に騙されて、あわてて借りてしまったとしても、借りたことと、騙されたことは直結していないからです。
後から騙されたことに気づいても、借金そのものを取り消すことはできません。
「どうも怪しい」と感じたときは、慌ててお金の工面に走らず、まず、払う義務の有無を良く調査することも必要でしょう。