住宅ローンを考えている人にとって、固定金利にするか変動金利にするかという選択は、避けて通ることはできません。
必ず決めなければならないことであり、先に延ばすこともできない内容です。
今回は、借り手やご家庭の性格から、固定金利が良いか、変動金利が良いかを考えてみたいと思います。
まず、性格的に前向きに生活することが可能なご家庭は、変動金利でも良いと言えます。変動金利は文字通り支払い金額が変動します。
場合によっては、固定金利にしたときよりも高くなる場合もあるかもしれません。
ポジティブなご家庭であれば「ま、いいんじゃない?しかたないでしょ。」と乗り切ることができるでしょうが、割と堅実で今までの経緯を省みるようなご家庭であれば
「ほら、あの時やっぱり固定にしとけばよかったのに」と波乱の幕開けになる可能性もあります。
ご自身の家庭を振り返り、過去のことを責められるよな風潮があれば、固定金利にしとくほうがよいかも知れません。
次に、ギャンブルに対する耐性を見てみましょう。ご家庭の中に「ギャンブルは良くない!」といった考えが蔓延しているようであれば固定金利が無難です。
変動金利は将来の経済の状態に左右されます。いわば先の見えないギャンブルです。
株や、金融商品などの知識や認識がご家庭の中にあり、ある程度、許容するようなメンバーの集まりであれば、変動金利に対する理解もあるご家庭だと思われます。
株はもうからない、ギャンブルは良くない、といった考えが強いようであれば、固定金利にしておいたほうが無難かもしれません。
最後に、銀行に対する好感度を見てみましょう。固定金利は銀行にとってリスクの大きい設定です。
将来、金利が上がったとしても、固定金利であれば上がった分は回収できずに、銀行が負担することになるからです。
そのため、あらかじめ固定金利の中に銀行が取るリスクをある程度組み込んであり、銀行の利益が大きいように設定されています。
銀行は嫌いだけど、家を買うので仕方なく銀行でローンを組むのであれば、変動金利にしておきましょう。
余計な金額を、銀行に支払っていると考えると、気分が悪くなるようなご家庭であれば、固定金利は避けたほうが無難です。
いずれにせよ、将来の金利を考えながら、固定金利にするか、変動金利にするかを決める必要があります。この機会に、経済の勉強をしてみるのも面白いかもしれませんよ。