銀行はもとより、消費者金融など金融業界は、民間の信用情報機関から様々な個人情報を入手・共有しています。
この個人情報は、異動情報や、借金の返済ができなくなった、などで、これを事故情報と言います。
このシステムを利用して、貸し手側は、新たに借金を申し込んで来た人の事故情報を確認できるようになっています。
したがって、もし借金を申し込んできた人が、他社への返済をしていなかった、などの事故情報があると、新たな貸し出しは難しくなります。
つまり、その借金を申し込んだ人は、融資不適格者としてブラックリストに記載されるのです。
個々の金融業者は、自社の会員(お金を貸し出している相手)については個人情報や利用実績、さらには返済実績をデータベース化していて、
それに基づいて借り手を判断しますが、そこで融資不適格と判定されると、その借り手は社内ブラック(内部ブラック)になります。
この社内ブラックは、金融業者が合併すると共有されることもありますし、信用情報機関に事故情報として記録されている場合もあります。
ブラックリストに記載される事での影響
最近、ローンの返済が遅れたので、他の消費者金融の審査が通らなかったのは、自分の情報がブラックリストに載ったからか、と考える人は少なくありません。
いくつかの金融機関からお金を借りていて、思うように毎月の返済ができなくなると、自己破産に発展することがありますが、その手前にいる人は、現在何百万人だとも言われています。
ブラックリストは、正式には異動情報と呼ばれますが、事故情報あるいはネガティブ情報と呼ばれたりします。
全国信用情報センター連合会(全情連)と呼ばれる信用情報機関には、個人の異動情報が記録されていますが、消費者金融はその情報を審査に際して照会して利用します。
この全情連の個人情報は本人でも照会できますから、自分のことが気になる人は直接照会することもできます。
借入金の返済が、3ヶ月以上延滞するとブラックリストに記載されますが、借金を完済してから5年後にこの異動情報は抹消されます。
(1)3ヵ月(61日)以上返済が滞った時
(2)自己破産、特定調停、任意整理がなされた時
(3)過払い金返還請求をした時
(4)個人再生手続をした時
(5)代理弁済(本人以外の人、または保証会社が返済)をした時
(6)本人が行方不明になり貸金が回収できない時
などはブラックリストに記載されます。