通常、お金を借りると、そのお金が産む利益として利息(利子)が発生します。
この利息のことを、金利または年利としてお金の賃借料を表します。
金利とは、お金の貸し借りに対する、資金の賃借料であり、年利とは金利を1年あたりの割合で示したものです。
このように金利は、お金の貸し借りのための資金の使用料のことで、貸したお金の額に対する使用料を割合で表すものです。
借りたお金には、場合に応じて使用料(利子)がつきますが、この利子を借りた金額(元本)で割った率が金利になります。
つまり、金利はお金の貸し借りの価格を示すもので、貸した金額の返済までの利子の額が分かるように割合(%)で表示したものです。
金利は、通常は1年当たりの割合(%)で表示され、これを年利と呼びます。借りている期間が1年以内の利子の年利を計算する時は、1年分の利子を基にして計算します。
年利を計算する時に、日本では1年を365日として計算しますが、1年を360日として計算する国もあります。
金利を決める基準
次に、金利は何を基準にして決めるのかですが、(1)規制金利:政府が決定する金利(公定歩合)と、(2)自由金利:市場の需給関係で決定される金利の2つがあります。
規制金利は今の財務省(旧大蔵省)や、日本銀行などの政府機関が決定する金利で、公定歩合と呼ばれます。
公定歩合は、日本銀行が民間の銀行にお金を貸し出すときの金利です。自由金利は市場の需給関係で決定される金利ですが、
1994年(平成6年)年以降に金融の自由化が進められた結果、私たちの身近な金利は自由金利を中心に決定されるようになっています。
自由金利は、お金に対する需要と供給の関係で決まります。お金を借りる側の人が、貸す側より増えると貸し出すお金が足りなくなり、金利が高くなります。
反対に、お金を貸す側が借りる人より増えるとお金が余りますから、金利は低くなります。
もちろん自由金利と言っても、その枠には限度が設けられていますから、その枠を超えた金利を要求することは法律で固く禁じられています。
逆に金利が低い(低金利)でお金を貸すことは違法ではありません。