借金返済に行き詰まり、借金で「首が回らない」状態になってくると、借金のない元の生活に戻ることを望むようになる。これは当然であり、借金に苦しむ全員が考えることであろう。
そしてこの場合、第一に考えるのが借金をまとめること。
それがうまくいかなかった場合は、やむを得ず任意整理に頼ることなり、それもうまくいかないような状況であれば、自己破産を考えるということになると思う。
しかし、ここで少し考えてみてほしい。仮に借金を運良くひとつにまとめることができたとしても、法的整理で支払う金額が小さくなったとしても、
「お金を借りる」ことが当たり前になった、あなたの生活スタイルには変化がないのである。
そこで考えなくてはならないのが「生活スタイルの改善」である。そこで、今回はどのような改善策があるのかを考えてみたいと思う。
まず、基本として「収入を増やし収支を抑える」ことが大前提となる。
「なんだよ…そんなこと当たり前じゃないか…」と考えるのは自由だが、実際に実行に移せず金銭的に幸せではない生活を送っている人は多い。
では、収入・収支別に対策を考えてみたい。まず、収入面から考えてみよう。
①本業の収入を増やす
民間の会社で正社員として働いているのであれば、直接会社に相談してみるのも、一つの方法である。
欧米では自分の給料が少ないと感じれば遠慮なく談判に行く。
それなりの仕事をした上での交渉が前提とはなるが、プライドを捨てて借金の話をし、お涙頂戴を煽る方法もある。
派遣社員や契約社員、アルバイトなどの「非正規雇用」であれば交渉はより容易であろう。
正社員と違い、転職で時給が下がる可能性が低いのも、非正規雇用のメリットである。
②副業で収入を得る
正規雇用や公務員であれば、副業を就業規則で禁止されている場合が多いであろう。
税金の変化で、副収入がバレるという意見もあるであろうが、数十、数百の社員を管理しているような会社であれば、
そんなに簡単に、一人の税金の変化を察知し、指摘やカウンセリングを行うような会社は少ない。
もし、バレたとしても、一旦、上司や担当部者から指摘が入ることがほとんどである。指摘は謙虚に受け止めそれから考えても遅くはない。
続いて支出について。
①支払いするものが本当に必要か考える
まだ使える携帯を新しいものに変えようとしてないか、ほとんど寝るだけの部屋に多くの家賃を支払っていないか、
その付き合いは、本当に必要な付き合いかなど、自分の生活を見直す必要がある。
物を買うときに手にとって「本当に必要か?」と自分に問いかけるのも効果がある。
②もう少し効率的な支払い方法がないか考える
借金の利息の高いほうから支払っているか、税金は一度に払う必要があると考えていないか、法的整理は避けたいと考えていないか、などを考える。
自分の支払っている借金の利率くらいは把握しておく必要がある。法的整理も効果的な「おまとめ」の一つである。
…いずれにせよ「完済したい!」という強い気持ちと、長い目で考えることが非常に大切である。