お金を借りるのには、年齢制限がある?
法律の上で、お金を借りるという行為には年齢制限があるのでしょうか?
例えば、未成年の場合、消費者金融ではお金を借りることはできません。
学生ローンなど、大学生対象の貸し付けを行っている業者でも、19歳以下の学生は年齢だけで貸し付けを断られてしまいます。
これは、「未成年の法律行為は、親権者が取り消しをすることができる」ということも関係しています。
もしも、未成年の学生が嘘をついて学生ローンを組んでも、これは法律上無効として、原状回復のために返還をすることになります。
消費者金融としては、危険な法律違反や、取り消しによる事務負担は迷惑です。当然に、未成年には貸し付けを行わないという判断になります。
また、学生専用ローンであっても、返済能力の十分でない場合は、貸付は行わないという判断になるでしょう。
働き盛りは、勤務先で借りやすさに差が出る
もっとも、消費者金融を利用しやすい年代というと、やはり、30代から40代前半の働き盛りということになります。
20代のうちは、転職の可能性が高いので、30代よりはやや、敬遠される傾向があるようです。
30代になると、職場でも中堅という立場になっていることが多いことや、年収面でも、新人時代よりは安定して高給となっていることが予想されるからでしょう。
40代も後半となると、リストラの危険性が出てくるため、次第に敬遠される可能性が起きてきます。
しかし、同じ40代であったとすると、勤務先や居住状況で、借りやすさは左右されるようです。
もっとも借りやすいと思われる職場は、やはり公務員です。大手企業よりも、公務員の方が、解雇の危険性が少ないので優遇される傾向があると言われます。
反対に、最も条件が低くなってしまうのが、派遣社員や日雇い労働者などの、不安定な形態で勤務している方々です。
もちろん、無職であれば、審査の上の「属性」と言われるランキングは更に低くなります。
同じ程度の職場であれば、自宅が持ち家か、アパートか?で差が付きます。これは、万一焦げ付いたときに、差し押さえできる財産があるか、ないか?で、ランクが変わるからです。
高齢になってからの借り入れは?
一般に、消費者金融からの借り入れが可能なのは、働くことができる世代だと考えられています。
いったん退職年齢を迎えて、サラリーマンを辞めた後は、定期収入がないわけですから、当然、返済ができないと判断されるからです。
年金収入は、差し押さえたりすることができないとされて、年金暮らしのお年寄りには消費者金融からの貸付は難しいと考えるべきでしょう。
一般に、高齢になってからの生活費の不足などには、公的な貸し付けを利用する方が大多数であるようです。
しかしながら、昨今の不景気のなか、アルバイトをなさる高齢者の方や、シルバー人材センターに登録して働く方も多く、
少額の貸付には耐える返済能力がある、と判断されると、貸付に応じる金融機関も増加しています。
しかし、高齢になってからの借金は、その後の生活に良くない影響を及ぼしがちですから、基本的には望ましい事とは言えません。
また、ヤミ金などの危険な貸し付けに関する判断力も衰えてくる心配もあります。
高齢になってからの借り入れは、消費者金融よりは公的な支援策を検討する方が安心だと言えます。