質屋さんの金利は高い?
昔風に言えば「金貸し」というと、質屋さんが庶民の財布事情をお助けする、おなじみの借入先でした。
最近主流の消費者金融と違って、質屋さんは、法律用語でいう「動産担保貸付」で、質草と呼ばれるものを持ち込むことで、その質草の範囲でお金を借り入れることができるというものです。
質草になるのは主に、貴金属や高級ブランド品、高価な楽器なども対象になります。
ところで、この質屋さんの利息は、なんと、1か月9%!年利に換算すると108%にもなる、ということをご存知ですか?
消費者金融などの貸金業法の場合でも、年利率は15~20%と定められているのに比べて、異様に高く感じますね。
これは一体どうしてなのでしょうか?
品物を預かるという特殊事情
更に、質屋さんの場合、「品物を預かって、お金を貸す」という特殊事情が加わります。
質草は高価なものが大部分であって、その保管には気を使います。お金が返ってくるまでは確実に保管しておかなくてはなりませんし、
質屋である=高級品がたくさん保管されている、ということですから、防犯対策もしっかりしておく必要があります。
返済がなされるまでか、質流れが確定するまでは、保管を続けなくてはならないので、それ相応に場所も必要となります。
中には、利息だけを払いに来て、長期間保管しつづけなくてはならないケースもありますから、一口に保管場所といっても、
そんなに狭い場所では済みません。貴金属の場合は、金庫なども必要となるでしょう。
質流れになった場合、貸金を回収できる率も下がる見込みも考えられますし、転売にも手間がかかります。
そう言った負担も含めて、質屋さんの金利は高くなっているのです。
質屋さんは、あくまでも短期間で返済をする小口の貸付を基本としているので、高額を長期間返済するような利用には向いていないと言われます。