便利で身近に感じる消費者金融ですが、年々、多重債務問題が深刻化しているのも事実です。
その多重債務とは複数の消費者金融、信販会社などから借り入れをしている状態を指します。この中にはクレジットカードも入ります。
さらに深刻化しているのは、既にある借金の返済の為に、新たな貸金業者から借り入れ、それによって借入金がどんどん増える状態です。
また、知らないうちに違法業者から借り入れをしている場合、把握している金額よりも膨大な金額を借金として背負っている場合があり、返済に追い付かなくなるケースもあります。
調べによると、2010年5月の時点で、多重債務者は100万人を超えていると言われています。
この数字からも、いかに借り入れが多く、1人で何社も契約しているかがわかります。
最初に借り入れたころに比べ、返済が困難になり、他社の借り入れが増えたのと同時に、収入の減少が見られるといった悪循環も原因のひとつです。
多重債務に陥る原因は、個人によって違いはありますが、手軽に利用できるようになった消費者金融にも少しは原因があるように思えます。
手軽さゆえ、借金という事実に危機感を持てず、麻痺してしまうからです。
しかし、便利に迅速にと、消費者の為にシステムの改善化を行い、より使い易くなったのは事実ですね。では、利用する私達はどのように接したら良いのでしょうか。
返済の面でも多重債務に陥りやすいという事から、新たに改正貸金業法ができました。それによって、個人で借り入れられる金額も制限されました。
制限されたのは確かですが、利用するのはあくまでも自分自身です。ですから、消費者金融を利用する前に、
まずは本当に必要かどうか、借り入れから返済までをきちんと想像、計画して利用するのがベストです。
手軽さゆえ、今では簡単に借り入れができる時代になっています。それに流されないように、困った時に消費者金融というものがあるのだと知っておくことが大切です。
そして利用した時は、金利、手数料、返済額を必ずチェックしましょう。返済の計画が見えない借り入れはしないようにしましょう。